2018年6月14日木曜日

NHK連続テレビ小説『カーネーション』第10週「秘密」(第55回)「再放送中ですが、真に迫りくる神回の連続」感想。 #テレビ #TV

2011年に放送された朝ドラ『カーネーション』。
現在NHK総合で再放送中ですが、真に迫りくる神回の連続に思わず息をのんでしまいます。
特に第10週「秘密」ではいよいよ太平洋戦争が開戦し、本格的に「モノがなくなる」時代に入っていきます。

真珠湾攻撃がラジオで報じられていて、国防婦人会が銃後の守りを説き始めた頃。
大陸の戦争から帰ってきた勘介が日々暗い顔をしており元気がありません。
「心を亡くした」と話す勘介を励まそうと、カフェーへ連れ出す糸子。
勘介がかつて恋をしていたサエに会えば……と思ってのことだったのですが、これが勘介のパニックを引き起こしました。
嗚咽し、飲んだばかりのコーヒーを戻してしまう勘介。
勘介が糸子とサエの会話が勘助に何を思い出せたか、勘助の見たものとは、って考えるともうしんどいです。

さらにはそのあとの安岡のおばちゃん。
糸子に詰め寄り、勘介に二度と会うなと言い切ります。
「みんなもっと弱いんや、もっと負けてんや。自分が惨めなもんとわかってる。そやけど生きていかなあかんさかい。どうにかこうにかやってんねん」
見てきたものがどれほどの地獄でも。
帰って目にした現実がさらなる地獄でも。
帰ってきた者は生きていかなきゃいけない。

15分のドラマに思わず息をのんでしまいました。
なぜこれほどまでに真に迫るのでしょうか。
ドラマは中盤。
終盤に向けてのさらなる神回の連続に期待してなりません。

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