八咫烏シリーズ第3弾 阿部智里『黄金の烏』 止まらない面白さ
阿部智里さんの八咫烏シリーズの3作目です。舞台は八咫烏が生きる架空の世界。八咫烏たちは普段は人間の姿、いざという時には烏の姿へ転身し、空を飛ぶことができます。そんな彼らの住む「山内」で、仙人蓋と呼ばれる麻薬のような作用をする薬が問題となります。それを服用すると狂暴化し、烏の姿から人間の姿へと戻ることができなくなるのです。その薬の調査をするため、若宮は雪哉とともに調査に乗り出します。その道中、二人はある村で八咫烏を襲う狂暴な大猿を発見し、ただ一人の生存者である小梅という少女と出会うのでした。
2作目で主人公として登場し、若宮とは道を分かつことにした雪哉でしたが、今作では再び若宮とタッグを組み、徐々に若宮を理解していくのが魅力です。これまでは明かされていなかった金烏(若宮)の役割や能力、八咫烏たちの住む「山内」と、それ以外の世界(人間の世界)の様子が明らかになっていき、仙人蓋・大猿の事件の行方とともに目が離せなくなる展開を繰り広げます。1作目、2作目と比べると物語のスケール感がとても大きくなっており、これからのこのシリーズの行方が非常に気になる1冊になっています。
ありがとう寄稿。
☆今日のブログ飯(パチスロ化物語)日本人の貧困が叫ばれるようになり、あわせて「贅沢ってなんだろう」と考える機会が増えた気がします。
感想・書評「贅沢の条件:山田登世子」ネタバレ注意・現代はある意味で贅沢の基準を失ってしまった時代に突入したのです(レビュー)。 #読書 | 安心の在宅ワーク!稼ぐ人の口コミ・ブログライティング。