世界Jr.フィギュアスケート選手権2017 女子フリー(3月18日放送)
フジテレビ系列で放送された、「世界Jr.フィギュアスケート選手権 女子フリー」を見ました。まず驚いたのが、ジュニア世代の試合が民放のチャンネル、それもゴールデンという時間帯に生中継されたこと。
スポーツには数多くの競技が存在しますが、ジュニアの試合がこれだけ大々的に放送されるというのは今現在フィギュアスケートぐらいのものなのではないでしょうか。
フィギュアスケートの注目度の高さにとてもびっくりしています。
その注目の筆頭ともいえる選手が、前回優勝者の本田真凜。
昨年末の全日本選手権ではジュニア勢トップの4位。
本番直前の練習でもしきりに彼女の姿が映され、フジテレビの期待値もかなり高まっているようでした。
ショートで見せた可憐で華やかな、良い意味で力の抜けた演技とはうって変わって、フリーでは荘厳な演技を披露。
まだ15歳とは思えない圧倒的な存在感に見ていてとても引き込まれました。
私は演技が進んでいくにつれて「ジャンプで失敗したらどうしよう...」とヒヤヒヤしていましたが、いらぬ心配でしたね。
最後まで緊張を微塵も感じさせることなく、貫録のノーミスで演技を終えました。
もしかしたら、見ている私よりも本田真凜本人の方が緊張してなかったんじゃないかと思えたぐらいです。
ジュニアの日本女子初の200点超え、おめでとうございます!
しかし、それでもロシアのザギトワには及ばず結果は2位。
これは完全に個人の意見なのですが、私はザギトワより本田真凜の方が良かったと思います。
というのも、ザギトワは持ち味のジャンプはもちろんすごいのですが、彼女の演技は全体のまとまりに欠けていたように思うからです。
特にステップの部分。
動きを詰め込みすぎていたのか、どうしても流れがグダグダに見えてしまいました。
得意のジャンプも、手を上げて跳ぶことばかりが印象に残ってしまい何だか見ていてお腹いっぱいになってしまいます。
ジャンプをすべて後半に回していたのも、点を取るための演技という感じがしてあまり良いようには感じません。
対して本田真凜は、ジャンプの配置もバランスがよく、プログラム全体がひとつの流れとしてきちんと成立していただけでなく情感もちゃんと出せていました。
好みの問題もあるのでしょうが、私は本田真凜の方を評価したいです。
他の日本人選手も頑張りました。
最終滑走の緊張をものともせず、勢いのある高いジャンプと伸びやかなスケーティングで爽やかな余韻を残して大会のトリを飾った坂本花織。
ジャンプの転倒はあったものの、後半に難しいコンビネーションジャンプを成功させ、滑り込んだプログラムで会場を魅了した白岩優奈。
3人で2位、3位、5位の成績はとても素晴らしいと思います。
日本女子の未来は明るい。
今後の彼女たちの活躍を期待せずにはいられなくなる大会でした。
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。