ペテロの葬列 宮部みゆき著書 人気シリーズの完結版！
宮部みゆきの人気シリーズ、杉村三郎シリーズの最終巻、「ペテロの葬列」。書店で文庫本を手にした時は、思わずやった！と小さくガッツポーズをしました。今太コンツェルンという巨大な企業グループの会長の娘（愛人の娘ですが）と知らず知らずのうちに恋に落ち、会長に結婚を許してもらえたはいいものの、やりがいのある仕事をやめて自分の会社に入れと告げられ、愛する女性・菜穂子のためにまんまと従う杉村三郎は、毎回事件に巻き込まれ、そして首を突っ込み人の嫌な部分にあてられてしまいます。今回は、佐藤一郎と名乗る謎の老人のバスジャック事件に巻き込まれ、なんとなく犯人に魅了され、被害者たちと真相解明に挑んで行く・・・というお話なのですが、やっぱり今回も人が良すぎますよ杉村さん。そして、宮部みゆきの描く小説だけど真実の世界、というものは、世の中のエグみを見せつけられたようで苦しくなってしまいます。今回の事件の根源にあるのは「ネズミ講」。夢を描いてはくれるものの、最終的には被害者なのに加害者、加害者だけど損失も大きい・・・という負のループが生々しい作品。そんないや〜な世界を目の当たりにしつつも、あくまで「いいひと」杉村三郎は、クリーンに事件の真相解明を果たすのですが、彼自身の人生の事件が結末に訪れます。宮部みゆきって、ひどい！と叫びたくなる展開でした。でもそういうところがくせになってしまうんですけどね。
ありがとう寄稿。
前半の「なつかしのオムライスの世界」では自分が知っているお店が二つも紹介されていたので驚きました。
マツコの知らない世界「懐かしのオムライスの世界、マトリョーシカの世界」感想！開けるたびに子供になっていき、最後は赤ちゃんマツコになっていました…（ネタバレ注意）。 #TV | みんなのレシピ・お料理ブログ。
