感想・書評「君の膵臓を食べたい：住野よる」ネタバレ注意・主人公の特別感や優越感、疎外感に同級生と上手く付き合えないなどと思春期特有な悩みに（レビュー）。 #読書

2015年12月24日木曜日

感想・書評「君の膵臓を食べたい：住野よる」ネタバレ注意・主人公の特別感や優越感、疎外感に同級生と上手く付き合えないなどと思春期特有な悩みに（レビュー）。 #読書

君の膵臓を食べたい住野よる青春時代のドキドキ感泣けました

中学生の息子にススメられて買いました。主人公のコミカルな心の内の葛藤と登場人物同士のテンポ良いやり取りに青春時代の甘酸っぱいドキドキ感を思い出しくすぐったい感覚の中読み進めて行くと主人公の特別感や優越感、疎外感に同級生と上手く付き合えないなどと思春期特有な悩みに不安や自己肯定の思考回路がコミカルに真剣に展開され引き込まれました。クライマックスが驚愕でこの展開に衝撃を受けた息子はやはり思春期真っ只中なのだと思い親世代にはもっと突っ込んではっきりさせていただきたくサスペンスドラマ好きの私は思いました。ただそこまでドロドロしてしまうとやはり膵臓を食べたい純粋な思春期真っ只中の主人公の心の情景が淡くなってしまうかなとも思い、すでに思春期特有な感性が薄れている自分の感性に残念賞をあげたいです。青春小説としてはとてもドキドキする良い泣けるお話です。人を思う気持ちはいつの時代も変わらない普遍的なものだと改めて感動しました。