ザ・ノンフィクション 4月3日14時フジテレビ系
毎回、色々な人物の日常を撮影するノンフィクションの番組です。毎週欠かさずというわけではないのですが、タイトルを見て、興味があったら見ています。
今回は、末期癌で余命宣告を受けたアマチュア将棋棋士の天野貴元(あまのよしもと)さん。享年30歳。テレビで見る前から、顔と名前、去年亡くなった事は知っていたのですが、闘病生活を通して、彼の信念やこだわり、ご両親の強さに涙が出そうでした。
元々、彼は小学生の時に奨励会という将棋のプロ棋士養成機関に在籍していました。とても厳しい世界で、全てを将棋に捧げても、プロになれるのはほんの一握りで、多くの人は夢破れて去っていきます。
将棋は四段からがプロなのですが、三段リーグという最後の関門が待っています。彼は十代で三段リーグに参加し、注目された存在の一人でした。ですが、四段昇段の夢は叶わず、年齢制限である26歳になり、奨励会を去ります。その後は会社員として働きながら、アマチュアの将棋大会に出場していました。
体調不良を感じ、病院に行ったところ、舌癌のステージⅣである事が判明します。手術で舌の大半を切除し、言語障害が残り、筆談を余儀なくされる事になりました。
定期検査に通いながらも、大会の出場は続けていました。そんな中、癌の転移が見つかります。若いため、癌の進行も転移も早かったのです。彼の夢は、大きな大会で入賞し、プロ棋士と公式戦で対局する事ですが、抗癌剤の副作用で将棋が指せなくなるなる上、薬物療法をしてもせいぜい2~3年延命できるかどうかだと言い放ち、薬物療法をせずに強硬的に出場し続けます。
かつては、思うような結果が出ず、将棋に苦しんだ時期もあったでしょうが、それでも将棋を指す事は、彼の生きる原動力となりました。ご両親も本人の意思を尊重し、痩せ細っていく息子を懸命にサポートします。30歳の誕生日を迎えた数日後、彼はこの世を去りました。ご両親に産んでくれた感謝の気持ちを伝えて。あまりにも短く、駆け抜けた30年間だったと思います。
ありがとう寄稿。
戦国の世とはいえ、どんな気持ちだったかと考えると悲しいですね。大河で幸村(信繁)の父・昌幸の大ファンになりましたが、ドラマは今後悲しい方向に進んでいくんだなと思うと。
感想・書評「真田信繁(さなだのぶしげ)野中信二 ~敗者の美学~」ネタバレ注意・大河ドラマ「真田丸」を見ており、主人公の生涯を先に知っておこうと思って買いました(レビュー)。 #読書 - みんなの恋愛ブログ。